まずはホームページをチェック
Pマークのコンサル会社を選ぶ際、最も良いのは知り合いの会社などで評判のよかったところに紹介してもらうことです。実際に知っている人がコンサルティングの内容を経験している、ということが一番強いです。とは言っても、なかなか紹介してもらうことも難しいため一番多いのはWebで検索して会社を探すことでしょう。この際に、デザインがしっかりしているコーポレートサイトやランディングページを持っている会社を選びましょう。決して綺麗である必要はありませんが、フリー素材が大量に利用されているようなページの会社は控えるのがよいでしょう。また、金額を全面に押し出している会社にも気をつけましょう。普通の買い物であれば、「同じモノを安く買う」のがベストですが、コンサルティング会社については「同じ品質のサービスを安く買う」ことが大事です。ですので信頼がおけるサービスを選び、その中からなるべく金額をおさえることのできるコンサル会社を選定すべきでしょう。ホームページは「会社の顔」です。信頼がおける「顔」を持っている会社は、会社の理念やサービス内容をお客様に知ってもらうため、コストをかけてよいコーポレートサイトを作っているのです。
サービス内容の確認
Pマークを取得する場合、どのコンサル会社に依頼しても「取得」はできます。コンサル会社を選ぶ際のポイントは、「どんな内容でどこまでやってくれるのか」を見極め、自社の要望にマッチしているかを把握することでしょう。例を挙げると、「どの程度訪問して打ち合わせをしてくれるのか」もポイントになります。3回~15回、訪問無制限などコンサル会社によってサービスは異なります。多くの会社はたくさん訪問してくれるコンサル会社の方が安心できるでしょう。とはいえ打ち合わせには自社の工数もとられてしまうため、最低限の打ち合わせであとはメールやチャットで済ませることのできるサービスの方がよい場合もあります。たくさん訪問するということはコンサル会社の工数も上がるため、当然金額はその分増えますが、その分Pマークのプロジェクトを理解しながら進めていくことができます。
また、Pマーク取得の際には比較的多くの文書を作ることが求められます。規程や手順書などについては基本的な雛形をコンサル会社が提示してくれますが、リスク分析や帳票作成など自社で作成する必要がある書類も多くあります。このような書類作成について、どこまでコンサル会社が対応してくれるのかという部分も重要です。最もよくないのが全て代行してくれる場合です。一番楽なのでつい頼んでしまうと、永遠にその会社に代行を頼むことになり、ぬけ出すことができなくなってしまいます。一度手をつけたらもう離れられない、よく聞く話ですね。逆にサンプルだけ提示してくれるものの、あまり細かい説明をしてくれないコンサル会社の場合、自社での負担が非常に大きくなってしまいます。大事な部分は自社でやりながら、必要に応じてコンサル会社が手伝ってくれる、そのような内容のサービスが一番バランスがよいです。
コンサルタントの人柄チェック
営業段階でコンサルタントの確認をしておきましょう。営業段階で同行していない場合は必ずコンサルタントの面談をおこないましょう。この際最も大事なのはやはり「人柄」ではないでしょうか。もちろん前提として実績や知識は必要ですが、これからプロジェクトを進めていく上で、打ち合わせなどで顔をあわせるのは自分です。どんなにPマークの知識があったとしても、プロジェクトの進め方が雑であったり、高圧的な態度を取るコンサルタントと長くつきあっていくことは難しいはずです。
コンサルタントの年齢チェック
ここが最も注意するポイントかもしれません。Pマークはできてからまだ20年経っていません。つまりどんなに実績があるコンサルタントでもPマークという枠で考えればそれほど長く経験している人はいないのです。ここで考えてみると、年配のコンサルタントでもそれほど長い経験をしているわけではないということです。年配だと信頼がおけると思われている方も多いですが、決して当てはまるわけではありません。もちろん他業種で多くの経験を積んでいる方もいらっしゃいます。ただし年齢で判断できるようなものではないのです。むしろ20代~30代のコンサルタントの方が接しやすく、ITの知識も豊富なケースの方が多いです。確率で言えば、40代以下のコンサルタントを選択した方がよいでしょう。
Pマーク取得実績は200社でOK
Pマークのコンサル会社のホームページや営業資料を見ると、「実績1800社!不合格0!」などと記載されているケースが多いです。実績が多い会社に頼みたくなるのは当然です。ただしここではいくつかトリックがあります。Pマークの取得企業は全国で約14000社です。コンサル会社は数百社あります。比較的多くのシェアを取っている会社はありますが、圧倒的ではありません。ほとんどのコンサル会社がまだ事業を始めて10年程度です。こう考えてみると、実績500社以上の会社が複数あるのはおかしいのです。ただし、嘘を言っているわけではなく、他のコンサル案件も混ぜているケースや、のべで計算している(同じ会社で取得で1回、更新で1回)ケースが多いでしょう。
実績200社と記載している場合でも、Pマークのみについては実際は100社程度かもしれません。逆に本当に100社の場合もあります。ですので、実績の多さはそれほど気にしなくていいでしょう。総合的に判断すると、200社以上の取得実績があれば、実績数の違いは気にしなくてよいと思ってください。